オーガニック検索流入に変化があった際は、分解し具体的にどこに変化ポイントがあるのかを特定すると原因を絞り込みやすくなる。今回はオーガニック検索で流入変化が発生した際の分析方法を解説する。
オーガニック検索の分解方法は、例えば以下の様な方向性がある。
オーガニック検索の流入変化ポイントの特定は大きく1)ランディングページから分析する方法と2)キーワードから分析する方法に分かれる。
ランディングページから分析
1)ランディングページから分析する方法に関しては、流入変化が発生しているページ毎の傾向を特定することを目的としている。
例えば流入変化が発生しているのが、特定のページなのか、特定のカテゴリ(TOP,詳細,一覧等)なのか、または全体的な傾向なのかによって、原因として考えられることは大きく変化する。
一覧や詳細等の特定カテゴリのページ群が全体的に流入変化している場合は、直近のアルゴリズムの影響や、サイト全体に影響を与える改修を行っていないか調査するべきだし、TOPページのみの変化によるものであれば、ペナルティやビッグキーワードの順位下落を疑うべきだろう。このように変化の傾向が分かれば、原因が極めて絞り込まれることになる。
キーワードから分析する方法
2)キーワードから分析する方法に関しては、流入変化が発生しているキーワードの傾向の把握を目的としている。まずは大きく変化しているのは流入が発生したキーワードの総数なのか、またはキーワード毎の流入数なのかを明確化する。
キーワード総数が変化している場合など、サイト全体の値が変化している場合はアルゴリズムや大きな改修を調査する。
一方キーワード総数に変化がない場合は、キーワード毎の流入数を調査し、具体的にどのようなキーワードで変化があったのかを調査する。調査するためにキーワードを種類別に分解し、分解したボックス毎に変化を比較する。
分解パターンは例えば、1)ビッグ・ミドル・テール 2)ヘッド・テール 3)(自社で定義した)キーワードグループA・キーワードグループB…また4)ブランド・ノンブランドでも分けることが出来るだろう。
この場合の分解方法は複数パターン存在するので、網羅的に調査しても良いし、何かしらの仮説があるようであれば、それを証明することを目的として分解してもよいだろう。
この様に分析すると、変化ポイントが明確になり、原因の当たり付けの精度が極めて高くなる。
流入変化が発生した際に、主観で原因を考えたり、明確な指針がなく分析を実施しようとすると、見当違いの施策を打つことになったり、延々と非効率な調査を実施してしまったりすることになる。
まずはノートにでも向かい、何を証明するために、どのようなデータを分析するべきなのか、またはどのような仮説があるのかを考えてみて、冷静に調査方法を設計する必要がある。
分析は適切に事前の思考を行えば極めて効率的にもなるし、効果的にもなるのだ。
今回のポイント
・オーガニック検索流入に変化があった際、まずは変化ポイントを特定し、原因の絞込みを行う必要がある。
・原因の主観的な判断や、指針のない調査は見当違いの施策を打つことになったり、延々と非効率な調査を実施してしまったりすることになる。
・オーガニック検索変化の分析には様々な分解方法がある。仮説や目的に応じて要素を分解し、変化ポイントを特定する。